love letter #57 こだわりはあそび

終わらせることが

たどり着くことが

目的じゃなくて

というかほんとうの意味で

終わりや

たどり着くなんて

ことはなくて

その過程の中で

つまり今この瞬間を

どれだけこだわれるか

こだわりって言っても

なにか硬いものじゃなくて

あそぶということ

余白を楽しむということ

こだわりはあそび

どれだけあそべるか

どれだけ笑えるか

たぶんそれが豊かさで

それがぼくらが

生まれてきた理由

そうやって死んでいく

通過していく

そんな終わりなき旅

 

love letter # 56 希望の道

希望があるから

人は生きていける

その感情を

ないことにするな

腹の底から

煮えくり返して

怒っていい

涙が枯れるまで

泣いていい

どん底まで

深く絶望してもいい

だけど

もう本当の底の底まで行ったら

今度はその怒りを

情熱に変えて

悲しみを

勇気に変えて

希望を抱いて生きていく

真っ暗闇の中で

手探りで探した光

泥沼から這い上がって

へばりついたものを

ふるい落として

心の声を聴いた

必ず第三の道がある

そしてその道は

決して一人の道ではない

僕らはその道を

一緒に歩いていける

 

 

love letter #55 小さな男の子

フェスティバルで

小さな男の子が

後ろから

ぼくの足に抱きついてきて

一瞬ビックリする

今、初めて会ったはずなのに

そこにはまったく境界線がなくて

距離がなくて

違和感もない

彼はにこにこと笑いながら

ぼくの足に抱きついている

手を差し出すと

彼は手を握ってくれた

しばらくぼくの身体に

登ったりひっくり返ったりして

遊んでたけど

名前を聴いたら

どこかに行ってしまった

ほんのわずかな時間だったけど

調和を

体験したような気がした

名前はないほうが

分離をうまないのかもしれない

love letter # 54 青い革命

人間や地球が壊れていくことに

憤りや深い悲しみを感じて

何もできないじぶんが悔しくて

その無力感に絶望していた

正義と悪の二項対立で

起こる出来事を

対象として見た瞬間に

ぼくの中には分離が生まれて

距離が出てしまうから

どうしたらそれを

内側のものとして

捉えられるか

調和できるか

視点を変えてみることにした

対象として

問題として

解決しようとしていたけれど

内側にある

憤りや悲しみを燃料に

心の中に生まれてくる

ワクワクや歓びに

火を灯し続けることにした

そうやって

本当の豊かさを求め続けていくこと

ぼくらはそれを青い革命と呼ぶ

love letter # 53 はじまり

ぼくには夢を見る力があって

その力は誰よりも強くて

ぼくは強く強く願った

共に創造することを

そして

それを分かち合い歓ぶことを

真っ暗闇の真空で

あらゆる類のエネルギーを

互いに相反するエネルギーを

少しずつ

身体の中に受け入れて

バランスを保ち

調和させて

美しいセカイを

創造していった

だけど

ぼくはずっと一人だった

極寒の漆黒の闇の中で

内側に

セカイを創っていた

そうしたら

鋭い光ととともに

キミが突然にやってきて

ぼくを温かく包み込んだんだ

内側から

じんわりと熱が込み上がって

ぼくは涙した

眩しいぐらいに光を放ち

キミはぼくの鏡となって

世界を明るく照らした

この宇宙を満たした

キミは愛という名前だった

 

 

love letter # 52 死となかよく

傷つかないための

予防線をはって

魂が望んだことには

手を出してこなかった

本当の力を使えなかった

好かれるための

嫌われないための

予防線には

どんどん手を出して

濃くなっていった

たしかに

失敗はしなかったけれど

おそらく

幸せなんだろうけど

なのに

じぶんの心が

わからくなっていった

生きているようで

何かが死にかけている

いっそ

予防線を自ら越えて

失敗も成功もないと

じぶんに言い聞かせて

死となかよくしながら

望んだものを

この手で取りに行けば

霧は晴れるのかもしれない

生を感じられるのかもしれない

そこから見えてくる

新しい境地へ

いってみたいと思うのだ

 

 

 

 

love letter # 51 ノート

古いノートをめくれば

何日か続けて

途中でやめた日記や

完成しなかった歌の歌詞や

何かの拍子にメモしたアイデアなんかが

十数ページ続いて

あとは全部白紙になってる

情熱が文字に宿ってるかと思えば

かったるい走り書きだったりして

よく見れば

今と同じようなことで悩んで

あのとき何かを決めたような意気込みも

ノートの裏に映るほどではなくて

現実を変えるほどではなくて

そして今

それから先の未来は

もうとっくに過去になっていて

もうほとんど覚えていない

このノートの余白が埋まるぐらいに

書ききっていたら

続けていたら

情熱を注ぎ続けてたら

何かが変わっていたのだろうか

少しは変わっていたのだろうか

今はもっとクリアに

何かが見えていたのか

気恥ずかしさと哀しさと懐かしさで

目を当てるのも眩しく

青いそのページたちを

一枚一枚破いて

引き出しの中に無造作にいれた

中身が白紙になったノート

タイトルだけは消せないまま

あの時、終わらせてしまった

でもまだ終わっていない何かの

続きに何かを描いてみよう

今度こそ描き続けてみよう

たとえまた

白紙に戻してしまいたくなる

ときがくるとしても

love letter #50 痛み

痛みがあったから

じぶんでも気づかぬうちに

避けていた

ないことにしていた

その選択肢に

実は一番の可能性があるのかもしれない

痛みを感じきった先にあるものが

その痛みが与えてくれたものが

自分の軸になるのかもしれない

だから痛みはあるのかもしれない

love letter # 49 咀嚼

真理を求めて

ぼくは急ぎ足でページを捲った

ペラペラと要点をつかもうとした

目新しいものや

見た目や聴こえがいいものを選んで

記憶に刻んでおこうとした

ふわっと生まれた感情は

感じられることなく

宙に浮いて消える

同じようにぼくは

よく噛まずに食事を飲み込む

その味を味わうことよりも

頭を回転させている

ここにはない何かを求めている

濃い味つけや

刺激的な味つけで

ふと我に返り

味を感じたりする

たいして味わってない

でもその割にたくさん食べる

こうして

真理を求めているようで

真理から遠ざかっている

たくさんの本を

駆け足で読んで

忘れていくことで

明日には覚えていない

今日の食事を

せわしなくかきこむことで

一時の空腹だけを満たしている

真理を求めているようで

真理から遠ざかっている

たぶんその1ページの中に

あるいはその一食の中に

いつだって真理は存在していて

記憶に刻もうと

メモをとる必要なんてなくて

本当は全部識っていて

大事なことは思い出すこと

風のように新しいものを

次から次へと探しては

何かを偽って隠して

真理は

いつもその姿を顕しているのに

遠ざかっていく

7回繰り返して読めば

30回噛んでから飲み込めば

ぼくは思い出すのかもしれない

記憶に刻む必要なんてないのかもしれない

何かを感じるのかもしれない

 

love letter # 48 神様をも笑わせて

人生はいつだって

僕に問いかけてきている

どうやって答えるかは

ぼく次第で

正解も不正解もたぶんない

あんまり真面目に

考えてたって

なんの面白みもないから

日々の問いかけは

人生からのネタフリだと思って

少しでもボケて

少しでも突っ込んで

最後にはオチをつけてやりたい

笑わせてやりたいと思う

笑って笑って

震える感じが好きだから

神様をも笑わせてやりたいと思う