love letter # 51 ノート

古いノートをめくれば

何日か続けて

途中でやめた日記や

完成しなかった歌の歌詞や

何かの拍子にメモしたアイデアなんかが

十数ページ続いて

あとは全部白紙になってる

情熱が文字に宿ってるかと思えば

かったるい走り書きだったりして

よく見れば

今と同じようなことで悩んで

あのとき何かを決めたような意気込みも

ノートの裏に映るほどではなくて

現実を変えるほどではなくて

そして今

それから先の未来は

もうとっくに過去になっていて

もうほとんど覚えていない

このノートの余白が埋まるぐらいに

書ききっていたら

続けていたら

情熱を注ぎ続けてたら

何かが変わっていたのだろうか

少しは変わっていたのだろうか

今はもっとクリアに

何かが見えていたのか

気恥ずかしさと哀しさと懐かしさで

目を当てるのも眩しく

青いそのページたちを

一枚一枚破いて

引き出しの中に無造作にいれた

中身が白紙になったノート

タイトルだけは消せないまま

あの時、終わらせてしまった

でもまだ終わっていない何かの

続きに何かを描いてみよう

今度こそ描き続けてみよう

たとえまた

白紙に戻してしまいたくなる

ときがくるとしても

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love letter #50 痛み

痛みがあったから

じぶんでも気づかぬうちに

避けていた

ないことにしていた

その選択肢に

実は一番の可能性があるのかもしれない

痛みを感じきった先にあるものが

その痛みが与えてくれたものが

自分の軸になるのかもしれない

だから痛みはあるのかもしれない

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love letter # 49 咀嚼

真理を求めて

ぼくは急ぎ足でページを捲った

ペラペラと要点をつかもうとした

目新しいものや

見た目や聴こえがいいものを選んで

記憶に刻んでおこうとした

ふわっと生まれた感情は

感じられることなく

宙に浮いて消える

同じようにぼくは

よく噛まずに食事を飲み込む

その味を味わうことよりも

頭を回転させている

ここにはない何かを求めている

濃い味つけや

刺激的な味つけで

ふと我に返り

味を感じたりする

たいして味わってない

でもその割にたくさん食べる

こうして

真理を求めているようで

真理から遠ざかっている

たくさんの本を

駆け足で読んで

忘れていくことで

明日には覚えていない

今日の食事を

せわしなくかきこむことで

一時の空腹だけを満たしている

真理を求めているようで

真理から遠ざかっている

たぶんその1ページの中に

あるいはその一食の中に

いつだって真理は存在していて

記憶に刻もうと

メモをとる必要なんてなくて

本当は全部識っていて

大事なことは思い出すこと

風のように新しいものを

次から次へと探しては

何かを偽って隠して

真理は

いつもその姿を顕しているのに

遠ざかっていく

7回繰り返して読めば

30回噛んでから飲み込めば

ぼくは思い出すのかもしれない

記憶に刻む必要なんてないのかもしれない

何かを感じるのかもしれない

 

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love letter # 48 神様をも笑わせて

人生はいつだって

僕に問いかけてきている

どうやって答えるかは

ぼく次第で

正解も不正解もたぶんない

あんまり真面目に

考えてたって

なんの面白みもないから

日々の問いかけは

人生からのネタフリだと思って

少しでもボケて

少しでも突っ込んで

最後にはオチをつけてやりたい

笑わせてやりたいと思う

笑って笑って

震える感じが好きだから

神様をも笑わせてやりたいと思う

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love letter #47 ちっぽけなじぶんに

こんな風に

気持ちが揺さぶられるのは

キミの中にじぶんの何かを見てるから

いつも誰かを救おうとして

ぼくは繋がろうとしている

今だってキミを救おうとして

ぼくは繋がろうとしている

ずっとそうやって生きてきた

でも本当に救いたいのは

いつだったか

力不足で何もできなくて

ただ泣いている彼女を見て

泣くことしか出来なかった

ちっぽけなじぶんなんだろう

価値がないと思い込んでた

思わざるを得なかった

ちっぽけなじぶんなんだろう

キミに手を差し伸べることで

なんとか存在している

キミがいなくなたったら

また別の誰かを探してる

この起点から始まったら

もう終わることがない

だから始まりを変えるんだ

救いたいのはキミじゃなくて

いつかの僕

ちっぽけな僕

価値のない僕

そんなじぶんに

まずは手を差し伸べてあげよう

 

 

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love letter # 46 あと一歩踏み込んでみる

あと一歩だけ

もう一歩だけ

踏み込んでみる

そのたった一歩の差が

全く違う景色を

見せてくれたりする

かもしれない

そんな期待を

親指の付け根に込めて

別に何が特別ってわけでもないから

あと少しだけ嫌われて

こだわってみる

あと少しだけ無視して

夢中になってみる

好かれたくないわけじゃない

でもそれよりは

じぶんに誇りを持ちたい

だからもう少しだけ

あと少しだけ

信じた道へ

踏み込んでみる

力を注いでいく

 

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love letter # 45 残す

例えば

もう来年の今頃には

死んでいるとして

この世にいないとして

じゃあ、今はなにをする?

で始まる想像は

定番なんだけど

本気でそんなことを

考えたことはない

三秒ぐらい考えて

好きなことやるとか

後悔しないようにとか

パッと答えを出して

オシマイにしてしまう

あるいは

死を考えすぎると

思い込みの強い自分は

本当に死んでしまうんじゃないかなんて

ちょっと腰が引けて

考えないようにしたりする

今だって

あぁだこうだと駄文を並べて

本気で考えることを避けて

本気で生きることを避けてる

たぶんそれは

捨てなきゃいけないからだろう

選択しなきゃいけないからだろう

何を捨てて

何を残すか

たとえば残された時間があと少しだとして

ぼくは何を捨てて何を残すんだろう

 

 

 

 

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love letter #44 村作り

僕らの村を創ろう

意識の中に

時間や場所に

縛られることのない

世界を創ろう

心の平原を耕して

種を植えて

水をやって

樹を育てよう

その樹は

やがて

世界を見渡すほどの

巨木となる

幼いキミに

その上から

見せたい景色がある

ぼくはいま

その景色を

現実に

描こうとしている

 

 

 

 

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love letter # 43 ふるえ

はじめに言葉があった

言葉は「ふるえ」だった

その「ふるえ」から物語は始まった

ひとつだった僕らは

ふたつにわかれて

よっつにわかれてを繰り返した

ふたつにわかれたことで

ぼくらはじぶんを知った

よっつにわかれたことで

ぼくらはせかいを知った

 

 

 

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love letter #42 共創造

夢に描いたものを

現実にしていくプロセスは

じぶんの内側にあるものと対話して、

受け入れて、謝ること、感謝することの繰り返し。

一緒に過ごす人たちの

色々なじぶんが場に投影されて、

共創造はいつもひとりの想像を超えていく。

 

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